[高専生必見] 高専生は進学すべきか就職すべきか

[高専生必見] 高専生は進学すべきか就職すべきか

こんにちはumiです。今回は、私が入学した「工業高等専門学校」つまり「高専」の進路についてお話しします。

結論から言いますと私の進路としては就職を選びました。しかし、ただ就職したのではなく、進学に失敗したのちに就職活動を始め、最終的には就職。つまり、就職活動と受験勉強の二つを経験したということです。

そんな私ならではの視点で高専の進路について考えてみたいと思います。

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●高専ってどんな学校?

まず、高専とはどんなところなのかを軽く紹介したいと思います。

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高専は、一般的な高校とは違い1年生から5年生(高校1年生から大学2年生相当)の5年間を通し、より実践的な技術者を育てる教育機関です。最終学歴は短大や専門学校と同じで「準学士」を得ることができます。

1年生から5年生まで同じ学校に通うことになるのでセンター試験がなく、そのためセンター試験に向けた勉強もありません。

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また、先ほど最終学歴は「準学士」と言いましたが、高専には「専攻科」というより専門的な研究や勉強を行う教育課程があります。この専攻科は2年間通うことになり、最終学歴は大学と同じく「学士」となります。

センター試験もなく緩い校風となると楽そうに聞こえますが、赤点が60点(進学校の場合30~40点)に設定されており、留年しまた同じ学年を繰り返すという学生も少なくありません。

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クラスの約半分の学生が留年したという話も聞いたことがあるぞ。

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赤点が60点なのは大変だけど、普通に勉強していれば留年はしないから大丈夫だよ。

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●高専の進路のシステム

最初に注意しておいてほしいことですが、進路のシステムについては各高専や学科により多少の違いがあるので、気になっている高専に進学した先輩(現段階で高専に進学しようとしている方)や同じ高専の同じ学科の先輩(現在高専に通っている方)に聞いてみるのが間違いないでしょう。

私の通っていた高専を例に挙げて説明させていただくと、

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○就職

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1. 学校に会社から求人票が届きます。

2. 受けたい会社を見つけた場合担任に相談し学科長(学科で1番偉い先生)にその会社への推薦を出してもらいます。

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私の学校の場合、推薦がないと就職試験を受けることができなかったので、1社ずつしか応募することができませんでした。

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○大学編入

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就職とは違い推薦が無くても受けることができましたが、推薦をもらう場合はもちろん1校しか受けることはできません。

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○専攻科進学(学内進学)

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・学力選抜の場合

学内で実施される試験を受ける必要があります。合格のボーダーラインは学校によると思いますが、私の通っていた高専では TOEIC の点数が学力選抜試験の点数に反映されるシステムでしたので、英語の勉強をしておくことも大事です。

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・推薦選抜の場合

私の学校の場合、推薦選抜の枠が学科ごとに何枠かあり、学科内での成績順に推薦枠を獲得することができました。また、足きりとしてTOEIC ○○○ 点以上でないと推薦を受けられないというボーダーがありました。ただ、推薦を受ける枠を獲得できれば後はかなり楽で、私の友人の学科では面接すらなく、書類選考のみで合格が決まっていました。

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●就職と進学のメリット・デメリット

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○進学

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・大学進学

[メリット]

大学編入のメリットとしては、「視野が広がる」「より良い環境で研究ができる」ことがあげられます。 

高専生は5年間も同じ学校にいるため、自分たちでも気がつかないうちに視野が狭まります。なぜなら高専生は基本的に同じような考えを持った人が多いからです。大学という新たな環境に行って多種多様な人と接することで良くも悪くも視野が広がります。

また基本的には、大学の方が高専に比べて研究設備が整っています。研究意欲が高い学生は大学に行くことをおすすめします。将来的に研究をしたい方は結局大学院に行って研究することになるので、大学に編入してそのまま内部進学で院に上がった方が研究がしやすいかと思います。

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[デメリット]

デメリットとしては、「カリキュラム問題」があげられます。 

高専から大学に進学すると、高専で一度習ったよう内容をもう一度学ぶ機会があります。しかし、これはデメリットという程のものではないのかもしれません。

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・専攻科進学(内部進学)

[メリット]

専攻科進学のメリットとしては、「環境が変わらない」「カリキュラムが連続」「学費が安い」ことがあげられます。

専攻科進学の場合、同じ環境で研究が続けられるのでストレスがかなり少ないです。

また、カリキュラムが本科から連続しているので、同じ内容を何度も勉強するということは少ないと思います。 

そして最大の魅力は学費が安いことです。大学に比べて専攻科は学費が安いので家庭の状況によっては専攻科進学をおすすめします。

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専攻科は学費が安い上に大学院へ編入しやすいから、大学からよりも安い学費で大学院に行くことができるよ。

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[デメリット]

これは大学進学のメリットがそのまま専攻科進学のでデメリットになります。 

また、同じ学校に7年間通い続けるのは少し退屈さを感じるかもしれません。

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○就職

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[メリット]

やはり社会経験を積めるという部分でしょう。

学生のバイトやインターンと違い、責任の大きさや実践の量が大きく違います。

また、技術や経験を多く必要とする職種の場合はやはり学校で学ぶより実践を通して学ぶことの方が多いように感じられます。

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[デメリット]

自由に自分が学びたいことの勉強ができなくなってしまう部分だと思います。

就職した場合、実務のほかにその職種で使う資格試験の勉強や単純に業務内容の勉強などがあり、自分の学びたい分野に時間を割くことができなくなります。

また、教えてくれる先生という存在がいないということも大きいでしょう。特に専門分野を就職してから勉強するのは大変だと思います。

教えてくれる人がいる・いないでは、学ぶスピードにおおきな差が生じますし、大学や高専と違い実験設備などもないでしょうから、理論や原理などを学びたい方はぜひ進学を視野に考えてみてください。

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●進学と就職どっちがいいのか

それでは、結局進学と就職どちらの方が良いのでしょうか。

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私個人の意見を述べさせていただくと、「少しでも進学に興味があるならば受験をしてみる」ことをおすすめします。

進学の方が良い、ではなく受験をしてみる、と表現した理由を説明させていただきます。

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理由は高専の就職率の高さにあります。私の学校だと卒業1か月前の2月にも求人票が来たり、実際に2月に就職を決めた人もいます。

つまり、進学しようとして受験に失敗したとしても就職することができるのです。

また、就職は大学・専攻科を卒業したタイミングや大学院を卒業したタイミングですることができますが、進学に関しては高専(これは高校・大学に関しても言える)を卒業するタイミングが最も労力をかけずにすることができます。

こうした点から、少しでも進学したいと思っているなら受験をお勧めします。

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しかし、もう学びたいことがない、やりたいことが決まっていて高専卒業のタイミングがベスト、自分でお金を稼ぎたいという方は就職した方が良いでしょう。例えば、長年の勘や技術が必要となってくる仕事だった場合、勉強や理論を学ぶより、速く現場に入り実践を積む方がより良い決断と言えるでしょう。

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●まとめ

今回は、高専卒業後の進路について、受験そして就職活動の両方を経験した私ならではの目線でお話しさせていただ来ました。

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・高専は5年制の、技術者を育てる教育機関で「準学士」を得とくできる。

少しでも進学したいと考えているなら進学がおすすめ。

・進学は学生時代の方が労力をかけずにできる。

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ぜひこの記事を1つの参考として、自分自身の進路やお子さんの進路を考える機会になればと思います。